看護師・助産師向け
オンデマンド講座
※この講座は看護師・助産師対象です。
「グリーフとは」「グリーフケアとは」を各講師の多様な視点で解説します。結論を急がず、 グリーフケアに携わってきた講師の話を真摯に受け止め、共有することを目指します。
ご遺族の方とのコミュニケーションの大切さ、悲嘆反応を深く理解するための精神医学の基礎などを学びます。
視聴時間:45分~90分
閲覧期間:30日間
受講料:7,000円(税込)
対象:看護師、助産師
オンデマンド講座では資格認定、修了証は発行されませんのでご了承ください。
「アカウント登録」をお願いします。
看護師・助産師向け
オンデマンド講座
この講座は看護師・助産師 対象です。
テーマ:
支援者のための
セルフ・ストレスマネジメントの理論と方法
-マインドフルネス認知療法とセルフコンパッション-
時間: 約75分
内容:
- 感染流行期には未知なる感染症への対応を迫られ、精神的・物理的負担感や、自らの感染への不安、悲嘆支援などによる共感疲弊、二次的外傷性ストレスのリスク、労働環境、地域社会からの誹謗中傷など多様なストレスにさらされます。
- そのためのセルフケアとしては、認知療法・認知行動療法やマインドフルネス、セルフコンパッションが有効です。本講座では基礎から、レーズンエクササイズなどの体験を通して、一緒に学んで参りたいと思います。
- 普段は医療現場にて、ひきこもり、不安・気分障害、複雑性トラウマを持つ方に個別・訪問カウンセリングを行っています。
- 認知療法・認知行動療法、マインドフルネス認知療法、PTSD、感情コントロールなどの臨床と研究に取り組んでいます。
テーマ:
悲しみに寄り添うために
―周産期/小児科における緩和ケアとグリーフケア―
時間: 約76分
内容:
赤ちゃん・子どもの「死」は、様々な意味で特殊です。耐え難い苦しみであり、代われるものなら自分が死んでもよいという感情をももたらすような、壮絶な経験となり得ます。それは真に理解することが困難な、究極の苦しみのひとつであるかも知れません。そのようなご両親と向き合う時、想いをくみ取り医療者が行えるグリーフケアとは何か? また、予後が厳しいと予測される状態にある児とそのご家族に、医療者として人として 何が出来るのか… 実際の取り組みをもご紹介しつつ、ともに考えるひと時となりましたら幸です。
テーマ:
小児のグリーフケア
生死をみつめるとは?
時間: 約85分
内容:
いのちの終わりが近づいている子どもや、死を間近に感じつつ生きる子どもたち。そのような子どもたちとそのご家族のそばにいる、とはどういうことなのでしょうか。
病気や障害と共に生きる人の豊かな生を支えるには、「既存の価値観を手放し相手を知る」ことから始まります。子どもやご家族だけでなく、そばで寄り添う私たち自身も、自己の価値観を問い直し、見つめることが求められます。
小児緩和ケアのお話から、グリーフケアにつながるACP(人生会議)、そして子どものグリーフケアを通して、死から生をみつめていきます。
テーマ:
高齢者施設における看取りケア
時間: 約92分
内容:
昨今は、病院だけでなく施設や住み慣れた自宅で、看護師が介護専門職とともに、生活の場で旅立ちを支援するケースが増えてきています。高齢者施設の現場では、こうした最期の時まで“その人らしさ”を尊重しながら日常生活全般のサポートをしています。 看取りの過程では、ご本人をはじめ、ご家族(介護者)の様々な“ゆらぎ”や“葛藤”に直面することがあり、スタッフ自身も支援の在り方に不安や迷いを抱えていることが少なくありません。それら気持ちのゆらぎへの寄り添い方や、看取りに至るまでの関わり方そのものがグリーフケアになるのだと思っています。ご本人とそのご家族にとって「良い最期だった」と思ってもらえるような看取り方をしていくための“日ごろからの関わり方”を、この講座を通して一緒に学んでいきたいと思います。
看護師・助産師向け
オンデマンド講座
受講者の声
看護師・助産師向けオンデマンド講座を受講された
受講者の感想です。
受講者:
西村 敦香 様
看護師・助産師
紀南病院 産婦人科
坂下 裕子 先生
「家族にとってのグリーフケアⅠ」
の感想:
地域周産期母子医療センター・産婦人科病棟に勤務する助産師として、流産・死産・新生児死亡という周産期喪失(ペリネイタルロス)の場に関わることが多い。当事者である母親や父親の心身の痛みは、周囲からなかなか理解されにくいのが現状である。また、周産期においては本来喜びに満ち溢れているはずの「妊娠」「児の出生」その後に思い描かれていた様々な道が失われることになる。母親・父親それぞれの悲嘆の特徴を理解した上で寄り添い、支えることの大切さを改めて実感した。両親の希望に沿って、親となることや限られた時間の中での思い出作り・グリーフを支え退院後も継続して支えることが出来るような関わりをしていきたい。今回の講義では、普段の対応や声掛けに迷ったり、困ったりする場面について具体的に述べられていた。どんな時も家族にとって「善い」をまず考え、嫌な顔ひとつせず、どんな言葉も否定せず、傾聴・共感出来るような関わりを大切にしていきたい。
沈沢 欣恵 先生
「緩和ケアの現場で見られるグリーフとケア」
の感想:
グリーフケアを通して患者・家族が悲しみから立ち直り、患者の死を受け入れながら前向きに暮らしていけるように促すことが出来るような関わりが看護職に求められている。また、グリーフケアはその場限りの慰めではなく、死別が及ぼす心理的な影響とそこから生じる生活などへの配慮が必要となる。グリーフケアを適切に実施していくためには、悲嘆のプロセスや患者・家族の気持ちを十分に理解し、もしもの時のために望む医療やケアについて、繰り返し何度も話し合いや共有することが大切となる。日々の勤務の中では、時間的な余裕もなく、グリーフケアにゆっくり時間をかけることが難しいのが現状である。入院中の関わりから、患者・家族との信頼関係を構築しておくことで、グリーフケア効果が高まると考える。患者や家族の気持ちを汲み取り、満足度の高いターミナルケアを実施することで、家族のグリーフケアにいかすことが出来るような関わりをしていきたい。
受講者:
立石 美香 様
看護師
京都大学医学部附属病院 ICU
田上 克男 先生
「子どもを亡くした父親への支援」
の感想:
お子さんを亡くしたご両親に対して、私はいつもお母さんへの声かけは行っていましたが、お父さんも子供の親であることをわかってはいましたが、配慮はしていませんでした。同じお子さんの親であるのに、お父さんに対してはお母さんを支えてあげてくださいと言ってました。お父さんも悲しみは同じであること、その事に気づかされて、寄り添うことを今後は心がけていきたいと思います。
西久保 孝子 先生
「高齢者施設における看取りケア」
の感想:
高齢者施設での看取りは近年多くなってきているように思います。働き盛りのご両親の介護は経済的にも、看取りや介護経験がない人にとっては精神的にも負担が大きいと思います。しかし、死生観は人それぞれあり本人が望む余生を過ごさせてあげたいこともあり、家族はできるだけその思いを叶えたいと努力されている方も多いと思います。病気になった時に、本人がどう過ごしていきたいかなどを話しておくことがいいかもしれないと思いました。
受講者:
大谷 有紗 様
看護師
松崎病院 精神科
平岡 理子 先生
「支援者のためのセルフ・ストレスマネジメントの理論と方法」
の感想:
1日の中で自動操縦状態になりやすい状態が半分の時間もあると言うことに驚いた。先生の言われるように抑うつや不安な状態にある時は、過去や未来の事を考えていて、現在から思考が離れていたと感じる。考えないと思えば思うほど、考えてしまうと言うのも、納得。ネガティブ思考は無理に追い払わず、ネガティブ思考が浮かんでもマインドフルネスで眺めながら、そんな自分を受け入れていこうと思った。
躁鬱の患者様の対応に困っていたが、マインドフルネスな考え方や見える化など、仕事で使いたいと思えるものが沢山あり勉強になった。
坂下 裕子 先生
「家族にとってのグリーフケアⅠ」
の感想:
場面ごとに、具体的な例が多く挙げられていて、とても参考になった。例の中にあった「昨日も言いましたけど」と言う言い方をされると患者や家族は情け無くなると言われていたが、私も以前患者家族の立場で言われた時に、不快な感情を抱いた。その時は、なぜ不快に思ったのかよくわからなかったが、今回の例文でその時の自分が情け無く感じたのを認めたくなく不快と感じたのだなと思う事ができた。先生の言われている通り、亡くなってから、グリーフケアしようとするのではなく、生前からの関わりがグリーフケアであると感じた。
受講者:
匿名
病棟勤務
看護師
飯田 英晴 先生
「悲嘆反応を学ぶ」
の感想:
「講座2悲嘆反応を学ぶ」だけでなく講義全体について感じたことも含む。悲嘆反応については学生時代に1度学んだ内容であったが、忘れていることも多く改めて学び直す良い機会となった。今まで何人も深刻な告知を受けた人たちを見てきた。告知を受けた人の反応は様々であったが、対応する看護師はどのように患者様に向き合うかいつも悩んできた場面である。そんな時、大概がそっと見守る対応だった気がする。チームの中で冷静に受容の段階をアセスメント出来たとしても日によって患者様の様子が違うことに戸惑うことが多かった。若い頃は日々の業務に追われてゆっくり話を聞いたり黙って寄り添う時間はなかなか作ることが難しく、ましてや家族の気持ちにまで気を配る余裕がなかった。長く看護師を続けてきて、やっと今患者様の話を聞いたり家族の気持ちにアセスメントする余裕が出てきたように思う。受容の段階が揺れ動くもしくは重なる(これは「講座5・緩和ケアの現場で見られるグリーフとケア」の内容も含む)ことを学んでこれは大いに今後の看護に役立つと感じた。受容の段階を推し量る良い学びになったと思う。
平岡 理子 先生
「高齢者施設における看取りケア」
の感想:
今の職場では老人の死への対応がほとんどを占める。最近は家族の理解を得て自宅看取りとなるケースも増えてきた。施設での看とりも増えている。病院としてもこれを勧める方針だ。しかし悩みも多い。患者様の希望に添えない事例が多いためだ。へき地の特性もあるが老老介護が圧倒的に多く自宅へ帰ることが困難になる。医師、看護師が勧めても家族の理解を得ることが出来なかったり、介護力の問題で断念せざるを得ない。講座の内容に反するかもしれないが老人の看取りはただ静かに、穏やかに、苦痛がないようにということに重点を置いている。家族の受け入れがポイントになると思う。
訪問看護などのサービスを受けたとしてもそれは24時間の中での一瞬で、それ以外の時間は家族の負担になるからだ。夜中、患者様が気になって眠れなかったり日中かかりきりで他のことが何も出来なかったり、異変に気づいてもすぐに看てもらえないなどの強い不安を感じていたと言う家族の気持ちを先日聞くことがあった。このケースは在宅看とりを勧めてきた私たちに多いに考えさせられる事例となった。
患者も家族も納得して迎えられる見取りにはやはりACTが重要だと感じた。このケースも踏まえ自宅で看取ってよかったと誰もが思えるようにしていきたい。
受講者:
松永 美妃 様
看護師・助産師・保健師
国立病院機構 佐賀病院 レディース病棟 MFICU
和田 浩 先生
「悲しみに寄り添うために」
の感想:
大切な意思決定が必要な場面では、両親が自身を責めることのないように、それが医療者と共に考えた最善の決定であることを伝えることが大切と述べられていた。家族と対等であること、いろいろと言い合える関係性であること、つまり信頼関係を構築することが何よりも重要であると分かった。
講義の中で遺族会について具体的に述べられており、とても参考になった。私は産婦人科にて勤務しており、ペリネイタルロスを経験するご家族と関わることが多くある。多くの母親は死産したことを友人などに話せない方も多く、家族にとって当時のことを語る相手は限られているのだと感じてきた。死別に寄り添った私達だからこそできる家族との関わり、退院後の支援もあると感じる。しかし、私の施設では退院後数回の外来でしかフォローできていない現状であり、継続支援の不十分さを近年感じていた。まずは私がグリーフケアについて学び、遺族会のように継続支援できるような場を作り、いのちの出会いと別れをしっかりと支え、深く悲しめるように支えるような関わりをしていきたいと強く感じた。
羽多野 わか 先生
「小児のグリーフケア 生死をみつめるとは?」
の感想:
協働意思決定について具体的な事例が述べられていた。ACPを作成し、人生会議を行うことで本人や家族の心の底からの声を聴くことが重要であるという言葉がとても心に残った。患者本人や家族が医療スタッフと共に一緒に悩み、考えることで患者や家族が歩んできた人生史・物語を聞くことで振り返りや気づきがあること、また互いに納得し前に進む準備、これがグリーフケアにつながるということが印象に残った。最後の時期に振り返ることで、その人が成長し、私達も成長する、それがケアを高めるとあり、私も臨床での場で患者さんや家族からたくさん学ばせてもらっており、それをまた他の方に活かさせてもらっていると改めて感謝を感じた。
Quality Of Death、人間は自分が生きたように最期を迎える、その人の生き方がその人の死に方である。死を学び、生を知ると言われていたように、いつの日か自分自身の死と大切な人の死に直面するときの備え、いのちを与えられた自分は何をするために生まれてきたのか?を考えながら、患者さんやその家族に悔いがないように関わっていきたいと感じる。
看護師・助産師向け
オンデマンド講座の講師陣
Proffessors
![坂下 裕子](http://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_03.gif)
坂下 裕子
SAKASHITA HIROKO
こども遺族の会
「小さないのち」代表
宝塚大学 助産学専攻科
非常勤講師
上智大学グリーフケア研究所
非常勤講師
慶応義塾大学 看護医療学部
非常勤講師
著書 :
「家族にとってのグリーフケア」
「小さないのちとの約束」
「天国のお友だち」
「いのちって何だろう」
![飯田 英晴](http://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_00b.gif)
飯田 英晴
IIDA HIDEHARU
藍野大学 副学長
藍野大学 名誉教授 専門 心理学
専門領域 :
自殺予防に関する研究 (厚労省 科学研究)など
著書 :
心のチカラつける(中央労働災害防止協会)
気分障害から抜け出す10のステップ(文芸社)
社会精神医学(医学書院)
精神医学プライマリーケア 不安の病理(シナジー)
心理学がよ~くわかる本(秀和システム)
糖尿病療養指導・知識の総まとめ(総合医学社)など
![田上 克男](http://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_05_h.jpg)
田上 克男
TANOUE KATSUO
SIDS家族の会
NPO法人SIDS家族の会理事長
(広報ビフレンダー養成担当理事)
・鍼師・灸師・介護予防運動指導員 ・同会近畿地区代表
・保育安全推進協議会 アドバイザー
著書:
忘れないで ~キーンちゃんのこと~
[Kindle版]
![平岡 理子](http://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_21.gif)
平岡 理子
HIRAOKA MASAKO
三家クリニック
みつやカウンセリング
センター
臨床心理士
精神保健福祉士
公認心理師
専門・研究分野 :
認知療法・認知行動療法、マインドフルネス、感情コントロール、ストレス
執筆 :
「マインドフルネス認知療法ワークブック 北大路書房 2018 / 分担執筆」
![沈沢 欣恵](https://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_11.gif)
沈沢 欣恵
SHIZUSAWA YOSHIE
八尾市立病院
緩和ケア内科 部長
日本緩和医療学会暫定指導医
日本産科婦人科学会専門医
著書:
婦人科がんの緩和ケア(翻訳) 医学書院.2011.
![和田 浩](http://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_07.gif)
和田 浩
WADA HIROSHI
医療福祉センター
さくら
小児科
総合診療科 医師
元 淀川キリスト教病院 周産期母子センター長
日本小児科学会専門医・指導医
日本周産期新生児医学会新生児専門医
日本小児科医会地域総合小児医療認定医
こどもの心相談医
臨床倫理認定士
日本新生児成育医学会 評議員
厚生労働省 看取りの医療研究班 研究協力者
![西久保 孝子](http://www.kyoto-griefcare.or.jp/teacher/image/koushi_47.jpg)
西久保 孝子
NISHIKUBO TAKAKO
社会福祉法人のぞみ
特別養護老人ホーム
古江台ホール 施設長
介護福祉士
介護支援専門員
社会福祉主事
認知症介護実践者研修修了
認知症介護実践リーダー研修修了
オンデマンド講座
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