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荒牧 敦子
荒牧 敦子
■プロフィール

公益社団法人
認知症の人と家族の会 元 京都府支部 代表


略歴
1940年 京都市生まれ、
1963年 同志社大学文学部卒業
専業主婦
介護中に「認知症の人と家族の会」入会
電話相談員、本部常任理事、などを務め
2008年 京都府支部代表に就任、
今日に至る


私は1985年から2005年の20年間に義母、実父母、夫の4人を看取りました。結婚して離れていた実家には、1993年に膠原病からリウマチ、肺癌などの疾患で30年ほど療養していた母を介護していた実父に認知症状が見られるようになりUターンして在宅介護を続けました。
20年間の介護生活では義母は老人病院で、両親は在宅で、夫は総合病院で、と様々な看取りを体験しました。介護の場面で介護者として求められる決断をしながら、看取りの場面では人としての葛藤を感じ、いずれ「死」を受け入れざるを得ないという現実、昨日まで私を必要としてきた家族が居なくなるということをどのように自分自身に納得させればいいのか、大切な人を失っても私は生き続けていかなければいけない。自分がいずれ「死」を迎えるとき、残る者にこれは自然の摂理だと思ってもらえるように、今をどう生きればいいのかを模索しています。


■公益社団法人 認知症の人と家族の会について
1980年、「認知症の人と家族の会」の前身である、「呆け老人をかかえる家族の会」が結成されることになった京都に、全国から約90名の人達が集まり結成されました。
集まった人達は、涙ながらに日々の介護のつらさを語り、そして自分ひとりだと思っていたのに、こんなに同じ苦労している人々がいること、自分よりもっと大変な人がいることも知りました。
当時は、行政の「痴呆性老人対策」は皆無、社会的関心も低く、認知症に対する偏見や差別が強く残っている時代でした。
家族は何らの社会的援助も受けず、まわりの無理解の中、やるせなさとつらさに耐えて孤独に介護を続けていましたから、仲間がいることを知ったことで参加者は大きな励ましと勇気を得、京都につづけと各地でつどいが開かれました。
全国組織の「家族の会」の活動の始まりです。
現在では、全国47都道府県に支部があり、1万1千人の会員が励ましあい、助け合って「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指しています。

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