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受講者の声 看護師・助産師コース

受講者の声

一瀬 晴美 様
市立舞鶴市民病院 
看護部長
一瀬 晴美 様


グリーフケアの学びを振り返って

 私の看護師人生は内科病棟から始まりました。時代の流れとともに医療が進歩し看護も随分変化してきたと感じます。
 本当に大昔のことですが、なぜか新人1年生の私が「看護研究」に参加することになりました。70歳代の男性で肺癌の末期状態にある患者さんの看護についての研究です。終末期のケア、患者さんの不安や苦痛を理解し何ができるかという事を4〜5人のチームで考えながら看護を続けていました。実際に患者さんの状態は末期で、苦痛にゆがむ痩せた顔で、もうどうでもいいよ!といった投げやりな言葉や注射を拒否する姿などが日毎に増していきます。私は、なんと言葉をかければよいのか?と先輩看護師の背中を見ていましたが、答えは解らずに悶々としたまま時間が過ぎます。そして少しずつ患者さんの意識が混濁して会話ができなくなり、最期はご家族に見守られながら静かに逝かれました。チームメンバーは、途中から自分たちの力不足を感じていましたから、なにも出来なかったことを真摯に受け止めました。私も、何かしらよい看護ができたという実感や達成感もなく、終末期看護の難しさに直面し後々まで課題を残すことになります。この経験が、その後に「緩和ケアや看取り」などについて考え、学ぶきっかけとなっています。
 あれから多くの患者さんの最期に関わり、沢山の経験をさせて頂きました。本当に感謝しております。
 最近は死を取り巻く環境も変化しています。今は現場を離れましたが、私個人も含め「生き方、終わり方をもう一度考え学びたい」と思っていたところに、このグリーフケア研修が目に留まり参加させて頂くことにしました。このスクールではグリーフケアを系統立てて、少人数制で学べるのが魅力で、講師の先生方とも近く質問しやすい雰囲気でした。目がテンになったり目からウロコだったり感動したりで、無事に合計14日間の研修を終えることが出来ました。あの新人時代の体験は、その後どんなに看取りを重ねても課題として消えませんでした。しかし、安易な返答をするよりか沈黙して寄り添うことのほうが重要だと、このグリーフケアスクールから答えを得ることができました。長くかかり過ぎましたが嬉しかったです。私が得た知識をどんな形で生かせるか。現場で限られた命と向き 合っている方々と、患者さんやご家族に対する心の持ち方などの学習ができる場が作れるように、今後も研鑽を積みたいと思います。本当にありがとうございました。



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