京都グリーフケア協会
について
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理念
高齢社会と核家族化の中で、死を取り巻く環境も著しく変っています。 そして、ますます深刻化する無縁社会のなかでは、誰にも相談できずひとりで大きな悲しみを抱え苦しむ方も多くなってきています。 しかし悲嘆は病気ではなく、通常は時が自然に気持ちを癒していきます。 また周囲の人々の理解や支えがあれば、よりスムーズに回復し、やがて故人のいない環境に適応し、 新しい心理的・人間的・社会関係を作っていくことができます。 特に、死別の直後に遺族に関わる医療従事者や葬儀従事者の対応は、後のグリーフワークのプロセスに大きな影響を与えます。 死別に寄り添う関係者の知識や技術だけでなく、人間的な力が問われるところでしょう。 そのために、わたしたちはグリーフケアについて真摯に学び考えていくことが必要だと考えます。 この協会で学び得たことが広く平等に、最愛の人との死別の悲しみを抱える方々への支えとなり援助となることを願います。 また死に関わる職業の方々自身のケアとなり、広く世の中にグリーフケアの精神を浸透させていくことが、 わたしたちの使命であると考えています。