グリーフケアスクール
看護師・助産師さま向け カリキュラム・スケジュール
基礎級(看護師・助産師さま向け)
「グリーフとは」「グリーフケアとは」を各講師の多様な視点で解説します。結論を急がず、
グリーフケアに携わってきた講師の話を真摯に受け止め、共有することを目指します。
ワークショップ形式の授業も行います。
■受講料
89,100円(税込)
■カリキュラム
基礎級
月2日間、3カ月の講義です。(総計6日間)
※講師及びテーマ変更があり得ますのでご了承ください。
スケジュール詳細は下記「■スケジュール」をご覧ください
内容 | |
坂下 裕子 |
テーマ 家族にとってのグリーフケア グリーフの始まりを深刻な病気が発覚した時と考え、場面は「最初の深刻な告知」から始まります。 回復を願う闘病中の葛藤、難しい関係に陥った場合や、理想的な看取りに至るまでの患者・家族への関わりのあり方を、「言葉」「行為」を中心に実際例を示しながら進めていきます。 グリーフ自体の解説は最小限にとどめた実践編です。 |
河瀬 雅紀 |
大きな喪失の体験は、身体的、心理的、実存的、スピリチュアルなどさまざまな次元の反応をもたらします。そこで、グリーフ(悲嘆)の多様な側面への理解を深め、グリーフケアのあり方に繋げていきたいと思います。 講義では、グリーフに関する体験的な学びを取り入れたり、日本人的な捉え方にも触れたいと思います。 ・グリーフ(悲嘆)とは ・さまざまな喪失・死とグリーフ ・グリーフ理論の外観 ・グリーフケア概論 |
倉西 宏 |
ここでは死別体験が引き起こす基本的な概論をお話します。大切な人と死によって別れることで人はどのようにその存在に揺らぎが生じ、
その結果としてどのような反応が生じるのか、そしてそこからどのようにしてその先を歩むことができるのか。
その困難性はもちろんのことですが、わずかに見えてくる変容の可能性についても言及できればと思っています。 また、グリーフケアに取り組む際には、自身の喪失体験が賦活されたり、死や自分自身の生き方との向き合い方が問われる場合もあります。 そのため、自分自身の喪失体験(死別に限らず)を言葉や描画等の方法を用いて表現し、それを共有する時間も持ちたいと思っております。 自分の喪失体験と向き合うことと共に、他者の喪失体験をどのように受け止めるのか、体験的にも学ぶことができればと思います。 |
田上 克男 |
テーマ 赤ちゃんを亡くした家族から 映画でも現実のお葬式でも、愛する人を亡くした人が泣くと、皆その人を慰めます。 ただ、その対象は当たり前のよう に、女の人です。男が泣くと、普通どんなふうな対処がなされるでしょう。 映画のシーンを回想してください。男にはケアの必要はないのでしょうか?また泣いてはいけないと教育された医療者は、泣いてはいけないんでしょうか? 遺族と係わってきたビフレンダーとして遺族の立場でお話をさせていただき、皆さまに何か気付きがあればと思います。 |
和田 浩 |
テーマ 悲しみに寄り添うために ―周産期/小児科診療、重症者心身障がい児者の医療・ケアにおける緩和ケアとグリーフケア― 赤ちゃん・子どもの「死」は、様々な意味で特殊です。耐え難い苦しみであり、代われるものなら自分が死んでも よいという感情をももたらすような、壮絶な経験となり得ます。 それは真に理解することが困難な、究極の苦しみの ひとつであるかも知れません。そのようなご両親・ご家族と向き合う時、想いをくみ取り医療者が行えるグリーフケアとは何か? また、予後が厳しいと予測される状態にある児・者とそのご家族に、医療者として 人として 何が出来るのか… 実際の取り組みをもご紹介しつつ、ともに考えを深めるひと時となりましたら幸です。 |
羽多野 わか |
テーマ 小児のグリーフケア 生死をみつめるとは? いのちの終わりが近づいている子どもや、死を間近に感じつつ生きる子どもたち。そのような子どもたちとそのご家族のそばにいる、とはどういうことなのでしょうか。 病気や障害と共に生きる人の豊かな生を支えるには、「既存の価値観を手放し相手を知る」ことから始まります。 子どもやご家族だけでなく、そばで寄り添う私たち自身も、自己の価値観を問い直し、見つめることが求められます。 小児緩和ケアのお話から、グリーフケアにつながるACP(人生会議)、そして子どものグリーフケアを通して、死から生をみつめていきます。 |
平岡 理子 |
テーマ 看護師・助産師のためのセルフ・ストレスマネジメントの理論と方法 −マインドフルネス認知療法とセルフコンパッション− ・感染流行期には未知なる感染症への対応を迫られ、精神的・物理的負担感や、自らの感染への不安、悲嘆支援などによる共感疲弊、 二次的外傷性ストレスのリスク、労働環境、地域社会からの誹謗中傷など多様なストレスにさらされます。 ・そのためのセルフケアとしては、認知療法・認知行動療法やマインドフルネス、セルフコンパッションが有効です。 本講座では基礎から、レーズンエクササイズなどの体験を通して、一緒に学んで参りたいと思います。 ・普段は医療現場にて、ひきこもり、不安・気分障害、複雑性トラウマを持つ方に個別・訪問カウンセリングを行っています。 ・認知療法・認知行動療法、マインドフルネス認知療法、PTSD、感情コントロールなどの臨床と研究に取り組んでいます。 |
沈沢 欣恵 |
テーマ 緩和ケアの現場で見られるグリーフとケア この講義は、悲嘆(グリーフ)およびグリーフケアに対する理解を深めることを目的としたものです。まず、概念の成り立ち、 グリーフの各段階についての基本的理解を目指します。 そして緩和ケアの現場で死に直面する患者・家族(死別後は遺族)に見られる悲嘆について、また予期悲嘆についても、 実際の例を交えて紹介し、それらに対するケア・アプローチを模索します。 |
授業時間 13:00〜17:00
コース | 期 | 第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 |
基礎級 | 第193期 | 7/30 倉西 | 8/1 平岡 | 8/28 坂下 | 8/31 沈沢 | 9/20 田上 | 9/21 和田・羽多野 |
第194期 | 8/29 倉西 ※対面講座 | 8/30 平岡 ※対面講座 | 9/26 坂下 ※対面講座 | 9/27 沈沢 ※対面講座 | 10/18 田上 ※対面講座 | 10/19 和田・羽多野 ※対面講座 | |
第195期 | 9/10 倉西 | 9/11 坂下 | 10/10 平岡 | 10/12 沈沢 | 11/15 田上 | 11/16 和田・羽多野 | |
第196期 | 10/1 倉西 | 10/2 坂下 | 11/2 沈沢 | 11/7 平岡 | 12/3 田上 | 12/7 和田・羽多野 | |
第197期 | 12/5 坂下 ※対面講座 | 12/6 河瀬 ※対面講座 | 2025 1/10 平岡 ※対面講座 | 2025 1/11 沈沢 ※対面講座 | 2025 2/14 田上 ※対面講座 | 2025 2/15 和田・羽多野 ※対面講座 | |
第198期 | 2025 2/4 坂下 | 2025 2/7 河瀬 | 2025 3/6 平岡 | 2025 3/15 沈沢 | 2025 4/11 田上 | 2025 4/12 和田・羽多野 |
- ※基礎級の第194期と第197期は全て当協会教室での対面講座です.他の期は全てZoomを使用したオンライン講座です
- ※3名〜6名で実施します.
(いずれも最小催行人数に満たない場合は休講となる可能性がございます)
Zoomを使用するには以下のいずれかが必要になります
・PC(WEBカメラ・マイク・スピーカーがあるもの)
・タブレット
・スマートフォン
- ※スマートフォン等でもご視聴いただけますが、講義中に資料を見ていただきますので、PCもしくはタブレットで参加されることを推奨します
- ※受講には、カメラでご自身の顔を映しての受講を前提とし、授業によってはグループワークやロールプレイが組込まれています。そのためWEBカメラ、マイク付イヤフォンを必ずご用意下さい(カメラ、マイクは、パソコンやタブレットに内蔵されていればOKです)
- ※看護師・助産師コース 基礎級を修了後に受講できます
- ※上級修了後に、レポートを提出していただき資格認定を行います(京都グリーフケア協会認定)
上級修了証と資格認定バッジを進呈します
ご不明な点がございましたら、ホームページのお問い合わせフォーム又はお電話にてお問い合わせください。
電話番号:075-741-7114(代表)
営業時間:10:00~17:00