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受講者の声 葬儀従事者コース
代表取締役 湯口 弘章 様
私が「グリーフケア」という言葉を知ったのは
西暦2000年頃だったと思います。
業界雑誌でその言葉を知ったその時から
「いつかジックリと勉強しよう」
との思いがありました。
2014年は私が思い描いていた我が社の事業の形がやっと整い
事業を更に発展していこうと思っていた矢先に
商圏内への他社参入が発覚した年でした。
これまで以上の競争の激化に
他社との差別化を図るため、自社の優位性や
今後目指すべき事柄を模索する毎日でした。
そんな中、京都グリーフケア協会の存在を思い出しました。
元来持っていたグリーフケアへの興味と
落ち込んでいた私自身の心のケアもしてもらおうと
「橙家の暖簾」を思い切ってくぐってみました。
結果、私は1年をかけ上級コースまで終了するに至りました。
そこまで私を向学心に駆らせたものは
グリーフケア協会での学びの時間の素晴らしさと
葬儀屋家業を継いでから経験した
様々で不可思議な葬家の方々の行動の理由が解ったからでした。
・喪主様の顔がわからなかった
(葬儀時は険しい顔をしていて、全く別人かと思った)
・葬儀の朝、自宅準備に「おはようございます」と玄関を開けたら
いきなり怒鳴り散らされた
・棺に抱え付き、出棺が出来ないと焦ったほど泣き崩れた
故人の奥様が火葬場から帰ってきたら大笑いをしていた。
・我が子と同級生のあの子の葬儀は本当にあれで良かったのだろうか?
初級コースが終了時には先に書いたような
20年来心に引っかかり、何か解せなかった事柄が
すこしずつほどけて行き、「ああ、そういう事だったのか」と
本当にスッキリした気分になりました。
中級コース終了時には
葬儀から始まる宗教儀礼のサイクルが
グリーフケアで考えられている悲嘆が癒やされるサイクルと
時間的に非常に合致すると私は思いました。
上級コース終了後には社内報告とともに
社員全員の初級コース受講を発表しました。
(2015年10月時点で80%が受講完了)
我が社の社訓にしようとしている言葉があります。
「(おもてなしとは)観て、察して、先回り」
とある本に書いてありました。
それを踏まえた我が社の目標は、
地域の方々に
「ゆぐちの社員は、よう気がついて、よう動いてくれるなぁ」
と言ってもらう事だと明確になってきました。
その目標を実現する為に
グリーフケアの知識と心の持ち方は必須であると考えています。
葬儀サービスは短時間でやり直しが出来ない中、
いかに心をこめて温かく深いおもてなしを提供できるか
という本当に難しい仕事です。
グリーフケアを学ぶことは
葬儀サービス従事者としての心構えの前に
人として人にどう接するかを学び考える
大切な時間と私は思っています。
葬儀の在り方や考え方が激変している今
葬儀業に携わる者としての心の持ち方を追求することが、
地域から信頼される葬儀社への第一歩だと考えています。
まずは代表である私自身から
グリーフケアの実践者でありたいと日々頑張っています。