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受講者の声 葬儀従事者コース
施行部 係長 田口 裕樹 様
学びのきっかけは、上司より貴協会の事を聞いた事が初めてでした。以前より葬儀社という仕事の特殊性をいかに、新人・社員教育に結びつけるか苦心している時でした。
当社は神奈川県の横浜市に本社があり、都市部の特性をいい意味でも悪い意味でも影響を受ける商圏にあります。メディアが葬儀に対する考え方をこの何年かで変えてしまい、安直、安価がすべてであるようのこととなりました。
ただ、葬儀というのは葬送儀礼という文化。その文化を下支えしているのが、血縁・地縁による支えあいや助け合いによる、相互扶助の精神のはずです。
葬儀を多面的に観ていた各分野のエキスパート(有資格者)がグリーフケアをキーワードに様々な角度から掘り下げを試みている貴協会に、ここに行けば何か見つかるという魅力のようなものを感じました。それと私は京都に行ったことがないのも貴協会を受講する後押しにもなりました。
私たちの日常はご家族からは非日常です。そこで寄り添う事の難しさを受講前は自分の感覚で見極めていました。講義を受けて家族から遺族になる心境の変化を知り、理論的な裏付けと適切な感情をもって、気づきを大切に接することが出来るようになったと思います。(まだまだですが)
学ぶほど、自分が向かうべき山がなんて大変な山だと思い知らされました。
しかし、その山の頂きを目指す同志が日本各地にいる事を気付かせてくれました。
私は講義中もさることながら、その後の懇親の場で自身の抱えていることを受講した皆とお話しすることで、何事にもかえ難い時間となりました。
私自身もグリーフを抱えて今年で12年目になりました。このタイミングでの受講も何かのご縁だったと確信しました。
最終日に受講者と歩いた京都駅までの道が、このまま駅に着かなければいいのにと思った気持ちが今も蘇ります…。
ようやくスタートラインにつきました。
命のやり取りの場で医療従事者・家族のすぐ近くでいるこの仕事は、誠実で謙虚にいる事が最大の資格かと思います。グリーフケアは終わりの無いものです。
今も、道半ばで有ることを自覚して日々を大切に過ごしたいと思います。そして家族に『いい会社に入ったね』って言われる会社作りを目指します。
死を知って生きる事の大切さをより深く感じられた講義でした。