受講者の声 看護師・助産師コース
消化器内科・血液内科混合病棟
看護師 中山 智美 様
私は現在の病棟へ異動になる前、緩和ケア病床に7年間勤務させていただきました。
患者さんと共に死と向き合い、残された時間をできる限りご家族過ごし、良い思い出が作れるようにする。そして、残されたご家族が正常なグリーフワークに向かって行けるようお手伝いする。このことを最も大切にケアしてきました。
しかしここ1〜2年、最期の時を緩和ケア病床で迎えようと10代から30代の若い患者さんの入院があり、同時にグリーフケアの対象となる方も、若いご両親や死を知らない子供さんであることが続きました。私はその時にできる精一杯の気持ちで関わりながらも、今までと同じようにケアしていてはいけないのではないかと感じていました。
そんな時です、ちょうど私の元に京都グリーフケア協会のお知らせが届いたのです。
私は、自分にはグリーフケアを系統立てて、しっかり学ぶ必要があると思いました。
これが、グリーフケアを学ぼうと思ったきっかけと、京都グリーフケア協会を選択した理由です。上級コースを修了して今思うことは、これまで関わってきた患者さんとご家族のことを忘れたくない。できる限りいつまでも覚えていたい。一人一人が大切な出会いだったと今まで以上に思えるようになったことです。
そんな患者さん達との思い出が、これからも看護師としての私に自信を与え、支えてくれるのだと思えるようになりました。
グリーフケアでの研修は、私自身のグリークワークともなり、看護師としてだけではなく、人としても成長できたと実感しています。