受講者の声 看護師・助産師コース
3階病棟
看護師
法貴 清美 様
最愛の父と大親友が逝ってしまい看護師の私はもっと何かできたはずなのにと後悔の日々を過ごしていました。その悲しみと向き合う勇気がないままなるべく考えないようにと3年経った時に病棟異動があり、
もうこれ以上のストレスに耐えられないと基礎級を申し込みました。休みを希望通りにいただけるのか、途中で通うことができなくなったらどうしよう等、不安はありましたが、
その頃は自分を何とかしなければならないと思い切って参加してみました。
すると、関東や九州の遠方からも各々のグリーフを抱えている方々がいらっしゃるとわかり講師の先生方に「泣いていいんです。」と言っていただき自分を振り返ることができました。
幼い頃に祖父が亡くなった時「私が良い子じゃなかったからおじいちゃんが死んでしまった」と思ったことまで思い出せたのにはとても驚きました。また、老いていくこと、職場が変わること、
病気になることもグリーフで大切な人が亡くなることだけをグリーフと考えていたことが思い込みで、間違った認識であったことも学びました。
緩和ケアやホスピス病棟勤務ではないから参加して良いものか、少人数制であれば私なんかがいると迷惑になるのではないかと心配したこともありました。
その中で、自分の考え方のクセや長所短所、ストレス度を認識して改めて自分を知ることができたのは、少人数で気軽に思ったことや悩みを言い出せ、質問できる場であったからこそでした。
参加当初はとりあえず基礎級を修了してみようと考えていたのですが仲間ができ、あれよあれよとアドバンスコースを修了することができた今、あのグリーフ三昧の日々を愛おしむ気持ちが湧いています。
あの悲しい体験があったから京都グリーフケア協会を探し出し、不本意な病棟異動があったから参加する良いチャンスになったと考えられるようになりました。
先に逝ってしまった大切な人達に会えた時「よくぞ辛い日々から立ち直った」と褒めてもらえる気がしています。自分を大切に思える考え方が楽にできるようになった、
あっと言う間の14日間でした。講師の先生方には、たくさんの知識と素敵な生き方をお教えいただきありがとうございました。
協会のスタッフには常に心のこもった対応をしていただきとても嬉しかったです。そして共に学ぶ時間を過ごした仲間同志の皆様がいて下さったので泣いたり笑ったり、
またお弁当やおやつを味わい幸せな体験ができました。職場では休暇希望を受け入れて下さり学びの時間を作っていただきました。ご縁のあった全ての方に感謝しております。