受講者の声 介護・福祉従事者コース
松江医療センター
神経難病病棟
介護福祉士・看護助手
佐藤 美恵 様
私がグリーフケアという言葉をはじめて知ったのは、友人の死産を目の当たりにして、癒しや乗り越えの方法を探ろうとしたことからでした。インターネットでこの講座を知り、濃密な講義内容と京都の町屋、アクセスの良さに惹かれて受講するに至りました。
私の学びの入り口は、仕事に活かすということからではありませんでしたが、授業内容はもちろん仕事に関連する事柄も多く、実際の現場に置き換えて考えることもでき、非常に実用的なものばかりでした。
私は日々ALS等、難病患者の方と接する上で、声かけひとつが、本当はご本人の迷惑になってはいないか、こちら側の自己満足になっているのではないか、迷いを持っていました。元気に生きつづけるのが難しいという将来に向けて、共に寄り添う、心を寄せる、ということがどうすることなのか分からなかったからです。しかし受講を重ねるうちに答えが見えてきました。「グリーフを行うにあたりなにより大切なのは、寄り添う気持ちなのだ。」「寄り添う気持ちこそがグリーフケアに必要なのだ。」という理解ができたのです。本当に必要なのは術でなく、寄り添う気持ちなのであって、相手の気持ちを思いやることができれば、ことばや行動はおのずと決まってくる。つまり人を思いやる人間力で決まるのだ、と再認識できました。
私の住む地域に「縁は一生」という言葉があります。私は今回のこれらの学びと、それによって知り合うことのできたみなさまとのご縁に感謝したい気持ちです。グリーフケアに興味はあるが、迷っている方があれば、職種には関係なく、まず、生きていく上で役立つヒントが得られることをお伝えしたいです。私が受けた期では異なる職種の方ばかりが集まり、対話も情報交換も非常に楽しく、良い刺激になりました。ありがとうございました。